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特別養護老人ホームで働いてみてわかったナースのお仕事メリット・デメリット

お爺さんを介護している女性のイラスト

わたしはナースをしていますが、これまで何度か転職をしてきました。ナースの仕事は職場によって仕事内容も働きやすさも全然違います。

わたしは特別養護老人ホーム(略して特養)で働いていたこともあります。特養のナースは病院のナースと仕事の内容がまったく違います。

いままで、病院で働いてきた人は最初は戸惑うかもしれませんが、特養は特養なりのやりがいもあります。

今転職先に特養を考えているあなた。特養で働いた経験があるわたしが「特養で働くメリット・デメリット」を紹介したいと思います。

それでは行きます。

特別養護老人ホームの特徴

おじいさんおばあさんのパーティー

特別養護老人ホームは生活の場

特養とは、常時介護が必要で、在宅で生活が困難になった高齢者が入居できる福祉施設の施設の一つです。終の棲家として余生をすごす施設です。

そこは生活の場であり、入所している高齢者は患者さんではありません。持病はありますが、生活をしている入所者さんです。

利用者さんの状態によっては点滴や処置がありますが、医療の医療の現場ではないので、積極的な治療は行いません。状態が悪化すれば病院に受診したり、入院します。

病院でバリバリ働いていたナースが一番戸惑うのは、生活の場だというところでしょう。生活の場での医療行為は限られています。そんな中での援助にもどかしさを感じてしまう可能性はあります。

 

特別養護老人ホームで働く人は

特養では介護福祉士、看護師、相談員、作業療法士、ケアマネ、調理師、事務員などが働いています。

特養は規模によって違いますが、わたしが働いていた施設は約100人位の入所者がいました。看護師の数より圧倒的に介護福祉士が多いのが特徴です。

 

特別養護老人ホームのナースの仕事内容

入所者100人に対して、ナースは約4人です(その施設によって違います)。

・バイタルサインチェック

 

・服薬管理、介助

 

・軟膏、点眼などの処置

 

・点滴

 

・通院介助

 

・坐薬、浣腸

 

・痰の吸引等々

 

特養は病院のように積極的に治療を行う場所ではありません。点滴は医師の指示があれば行うことはありますが、積極的に治療をする場所でないため状態の悪い人は入院することになります。

特養に夜勤はありませんが、「オンコール」があります。「オンコール」とは、携帯電話を持ち夜間に入居者に何かあればすぐ駆け付けられるようにすることを言います。

ナースが4人いたら、4日に1回は「オンコール」が回ってきます。

 

特別養護老人ホームには医師は常駐していない

特養には医師は常駐しておらず、嘱託医がいてなにかあれば駆け付けてくれます。

わたしの働いていた特養には4人の医師が嘱託医として働いていました。嘱託医は通常は他の病院の医師をされています。その勤務の合間に特養に来てくれて回診をしてくれます。

夜間に入居者になにか変化があれば救急車で病院に運びますが、もし亡くなっていた場合は医師に連絡をしてきてもらい死亡確認をしてもらいます。

 

特別養護老人ホームで働くメリット・デメリット

車椅子のおじいさんを押すヘルパー

特別養護老人ホームで働くメリット

仕事に余裕がある

特養は生活の場で、第一線の医療現場のような一刻を争うような緊張感はありません。

入所者さんの薬の管理や簡単な処置程度なので、仕事に追われるということがありません。ゆったりと仕事をすることができます。

 

これまでの自分の経験が頼りになる

特養では、介護福祉士が多く働いていて、医師は常駐していません。

医師がいないので、入所者さんの状態によって、すぐに受診した方がいいのか、もう少し様子をみたらいいのかを判断しなくてはいけません。

「オンコール」で連絡がきた時も介護福祉士からの情報で、指示をだしたりすぐに駆けつけなくてはいけません。その時、その時の判断を自分で行わなくてはならず、これまでのナースの経験が生かすことができます。

 

医療の面からサポートできる

生活の場で生活している入所者さんを、医療の面からサポートできるところもやりがいの一つです。

入所者さんがいい状態で生活できるように食事、排泄に気を配ったり褥瘡を予防したり、生活の場での医療面からのサポートはたくさんあります。

特養にいる医療スタッフはナースだけなので、介護福祉士からも頼りにされます。

 

特別養護老人ホームで働くデメリット

「オンコール」で拘束される

当番でまわってくる「オンコール」ですが、経験してみてなかなか精神的な負担が大きいです。

「オンコール」の日はいつ連絡がくるかもわからないのでむだな寄り道はしないでまっすぐ帰ります。何もない平和な夜もありますが、深夜や早朝電話がくることもあります。

深夜や早朝に駆けつけるのはなかなか思っていたより大変でした。

わたしの経験では深夜巡回したら亡くなっていた入所者さんがいて、すぐに駆けつけました。家族、医師を呼び朝までバタバタしていました。

深夜、早朝呼び出されても次の日休めるとは限りません。人数によっては寝不足のまま日勤に突入するときもありました。呼び出しで仕事をした分は手当はつきますが、体力的にはきつかったです。

わたしは働いてみて「オンコール」より、「最初から夜勤として拘束されてる方がいい」と思いました。「電話がくるかもしれないし、こないかもしれない」というのが精神的に負担でした。

 

医師が常駐していないため、急変時などにすぐに連絡が取れないことがある

病院であれば医師がいます。特養は医師は常駐していないため、入所者さんの状態が悪い時は受診します。

もし、特養で亡くなった場合は、嘱託医の医師を呼んで死亡確認をしてもらいます。医師は他の病院に勤めていますし、時間外の時私用でいない時もありますし、連絡がつきにくい時もありました。

4人嘱託医がいたので、医師の誰かに連絡は取りやすいとは言え、なかなか捕まらない時もありました。入所者さんのことを考えると、医師への連絡手段にストレスに感じることもありました。

 

介護福祉士が圧倒的に多く人間関係が良好でないと働きにくい

特養は生活の場であり、介護福祉士の方がナースの人数より圧倒的に多いです。介護福祉士とナースの関係が良好だといいのですが、そうでないところもあります。

ナースの立場で感じる介護福祉士への不満は・・・

「医療的な面から介護福祉士にもっとこうして欲しい」

「オンコールの内容が介護福祉士のレベルによって違う」

「ナースのと介護福祉士では医療的な面での観察ポイントが違うので、オンコールで連絡をもらっても状態がわかりにくいときがある」などがあります。

 

一方、介護福祉士の立場からナースへの不満は・・・

「もっとベットサイドにきて見て欲しい」

「上から目線で指示をするので、嫌」

「楽をしているように見える」などがあります。

 

仕事の内容は違うのですが、お互い助け合って入所者さんの生活を支えあっていけたらいいのですね。

 

おわりに

笑顔のおじいさんとおばあさん

特養は医療の現場ではなく生活の場です。そのため目の回る忙しさではなく、気持ちに余裕を持って看護できます。大きな病院でバリバリ働いてきた人は、そのことにもの足りなさを感じることもあります。でも、病院とは違った特養での仕事のやりがいがあります。

特養は生活の場なので病状が悪化すると入院される方が多いのですが、病院に行き積極的な治療をせず施設で看取りたいという家族も多くいらっしゃいます。これからは、施設での看取りはこれから増えていくと思われます。

ナースの仕事は病院だけではありません。それぞれの職場でナースの役割ややりがいは違うのです。

おじいちゃんおばあちゃんという人生の先輩から学ぶことも多く、特養での経験もとても勉強になりました。

転職を考えているあなたの参考になれたら嬉しいです。

 

参考記事

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