結婚2年目。そろそろ妊娠を考えていた矢先の異動。
移動先は重症患者さんを扱う激務の部署。その部署ではたらく先輩たちの中には無事出産した先輩もいるけど、流産した先輩もいる。
わたしはまだ妊娠していない。妊娠したいと思ってもすぐに妊娠するかはわからないけど、今の部署だと妊娠しても無事出産できるか不安。
流産した先輩が数人いるのは気になる。妊娠したとして、この部署で働くのは自信がない。
でも異動したばかりで、希望をだしたとしてもまたすぐ異動になるとは思えない。
でも、妊娠する前からあれこれ心配してるのは早いのだろうか?
と悩んでいるあなた。
妊娠しても無事出産できるかもしれません。
でも、流産した先輩が何人かいることを考えると、その病院は妊婦への待遇がいいとはいえません。
妊娠する前から、心配するのは決して早くもありませんし、甘えでもありません。
今のうちに、対策を考えていた方がいいです。子どもを産んでからも育児と仕事は続きますし、いずれ2人目も考えるかもしれません。
女性にとって働きやすい病院への転職を考えておくべきです。
看護師の流産率
看護師の流産率
あなたは看護師の流産率はほかの職種より高いということを知っていますか?
2016年全国労働組合総連合の調査(5年に一回)で、働く女性と流産に関する調査結果が発表されています。
切迫流産を経験したことがある女性は27.5%という結果が出ています。
これを職業別でみると看護師が最も高く、37.4%の女性が切迫流産を経験しています。
つまり、約3人に1人は切迫流産を経験していることになります。
3人に1人、多いと思いませんか?
看護師の職場は職場流産が多い
看護師の仕事は何年も前から母性保護が守られずに、職場流産が多い職場です。
患者さんの尊い命を守るのは当たり前ですが、その陰であたらしい命が犠牲になることも多い職場です。
労働基準法や男女雇用機会均等法では、妊産婦の夜勤免除や業務軽減が規定されていて、規定に違反をすれば、罰則規定が設けられています。
でも、現場ではなかなか守られていなのが実情です。
その理由として考えられるのは、
人手不足
自分が休むと他の人に迷惑がかかる
休みたいと言い出しにくい雰囲気
看護師自身がそのような制度を知らない
などが挙げられます。
人手が足りないと、もし体調が悪くても休むと迷惑がかかると思うと、なかなか休みたいと言えなかったり、言い出しにくい雰囲気があります。
それに、妊産婦の労働軽減のための制度は本人が申請して、適用されるものです。
自分がその制度を知っていなければ利用することはできませんし、知っていても周りでその制度を使っている人がいない場合や、人手不足では言い出しにくい場合もあります。
周りの配慮がなければ自分からは言い出しにくいものです。
流産経験のある先輩いる?
残念なことですが、流産したことがある先輩が多い病棟は危険です。
中には無事出産した人もいるので、わたしは大丈夫かも…と思わない方がいいです。
なぜならそれは経験してみないとわからないからです。
実際、妊婦として働いてみて体調が悪くなった時、休ませてくださいといえますか?
わたしは看護師として経験がありますが、忙しい病棟ほど仕事優先で、自分の体調のことは言い出しにくい特徴があります。
そして、少しくらい体調が悪くても無理してしまう傾向にあります。周りのスタッフも忙しすぎて相手を思いやる余裕がありません。
妊婦とわかっていても休まれると自分へ仕事のしわよせがくる、と考えてしまう人もいます。残念ですが。
そんな状況の中無理をしていて、もし流産してしまったら…悲しすぎます。
それに怖い話ですが、そこで働いている看護師は感覚がマヒしている可能性もあります。
妊娠したら、無事出産するのが普通のことですが、忙しさで流産する人が何人もいるとそれが普通に思えてきます。
つまり、忙しい仕事だから看護師に流産はつきもの、「流産は当たり前」と感じてしまう環境になりかねません。
恐ろしいですよね、流産は当たり前だなんて。
あなたが今の部署で妊娠したら、体調がわるくても休みたいと言えなくて無理をしてしまう可能性が高いです。
そして、無事出産した先輩もいるのですから、職場からの配慮はないと思った方がいいです。
あなたと赤ちゃんを守るのはあなたしかいません。
今のうちに職場を探そう
これから妊娠を考えているなら今のうちに準備をしましょう。
今の部署に異動になったばかりだとすると、すぐにまた異動というのは期待できません。
それに妊娠を考えているから、という理由では簡単に異動は認めてくれません。
とすれば転職しかありません。
あなたはこれから妊娠して子どもを産むと育児と仕事の両立がまっています。それに2人目も考えるようになるでしょう。
これからは仕事の他に母としての大変な仕事も待っています。
独身のうちは激務でもバリバリ働いてこれても、子どもがいると協力してくれる人がいないとそうはいきません。
子どもはいつ熱を上げるかもわかりませんし、仕事と育児との両立は厳しいです。
子育てをしながら働くママは働きやすさを重視しないとつぶれてしまいます。
育児はこれからずっと続くのです。妊娠・育児を考えていまのうちに転職を考えるのが最善策です。
実際、妊産婦やママが働きやすい職場はたくさんあります。
転職サイトについてはこちら⇩

万が一、スムーズに定職に応じてくれない場合は退職代行サービスを利用してやめる方法もあります。

おわりに
妊娠を考えているけど、まだ妊娠したわけじゃないし、無事出産できるかもしれない。やめるなんて気が早いのかな?
そんな風に思っているとしたら、違います。気が早くありません。
いまの部署で流産したことがある先輩が多いというのが、スタッフや病院のフォローが整っていない証拠です。
何か起きたしまってから「あの時こうしていたら…」って後悔しないために、その時その時最善の方法を考えていくべくです。
もし、妊娠したら夫も家族も友人も、みんな赤ちゃんを楽しみに待っているのです。
笑顔で赤ちゃんに会えるように、あなた自身を大切にしてくださいね。