30代で看護師を目指しているあなた。
30代ということはこれまで、社会で働いていたり、もしかして結婚して家庭があったり、子どもがいるかもしれませんね。
そんなあなたがこれから看護師になったら、絶対いい看護師になれますよ。
看護の仕事は人生経験豊富な方が絶対有利です。
看護学校を卒業して病院で働くようになった時、他の学生より社会人から看護師を目指した人の方がすでに大きく一歩差がついています。
差がついているだけでなく、人生経験豊富な人の方が絶対いい看護師になれます。
この記事ではどうして人生経験豊富な方がいい看護師になれるのか、その理由を紹介していきます。
熱意がある
勉強
社会人から看護師を目指すのは簡単ではありません。
社会人の経験が長い分、勉強から離れていますので、そもそも看護学校に入学するための勉強からスタートしなくてはなりません。
仕事や家庭がありながら看護学校受験のための勉強は楽ではありません。
看護学校を受験する社会人は年々増えていて、受験に合格するのも難しくなってきています。
そんな難関を突破するための勉強を頑張れる熱意が違います。
お金
社会人の場合、高校を卒業してすぐに看護師をめざす人より越えなければならない壁が多いです。
これまで働いて生活してきたと思いますが、学生になると仕事はやめなくてはなりません。
学費がかかりますし、生活の心配がでてきます。
学生の間、仕事をしなくても十分なくらい貯金があれば別ですがなかなかそうはいかないもの。
学校に通いながらアルバイトをしたり、学生時代は節約生活を送ったりしないといけません。

高校からすぐに看護学校に進んだ人の中には、経済的に大変で奨学金やアルバイトをしている人もいます。
でもほとんどの学生は親から援助してもらえます。金銭的な苦労をあまり感じないで進学している人の方が多いのが事実です。
社会人から看護学生になった人はお金を無駄にしないように授業もしっかり聞きます。
追試を受けて無駄に追試料金を払わなくていいように頑張ります。
お金がないけど頑張って進学した人と、そうでない人の授業への取り組み方や意欲は全く違います。
家族の理解
特に家族がいる人が看護師を目指すのは大変です。
いくら自分が看護師になりたくても、妻や夫がいる場合は理解と協力が必要です。
わたしが看護師になりたいと夫に話した時(当時はまだ離婚していませんでした)、夫は「なんで今更?」と反対でした。
子どもも生まれたばかりでしたし、反対されてやっぱり無理かな…と思い諦めました。
でも数年たっても諦めきれないんです。諦めるどころか気持ちがますます固くなっていきました。
また夫に話してみました。
でもまた反対されました。
わたしは気持ちが固まっていたので反対を振り切って看護学校を受験しました。
反対されていましたが、受験のために毎日夜遅くまで勉強していた私をみて諦めたのかもしれません。
でも協力はなかったです。
家事の手伝いはなくてすべてわたしがやっていました。でも目標があったので頑張れました。

わたしが看護学校に入学した18年前も社会人はいました。当時クラスの中に社会人経験者は約4分の1くらいはいたかな。
でも、30代となるとぐっと少なくなり、わたしを入れて3人しかいませんでした。
最近は社会人から看護師を目指す人が増えています。
わたしの働いている病院には毎年、看護学生が実習にくるのですが年々社会人の人が増えてきているのがよくわかります。
中には30代後半の人や、結婚して子どもがいる人、シンママの人もいます。
社会人に共通して言えることはどの人も熱意がハンパないということです。
看護師をめざした理由は人それぞれだと思いますが、どの人からも熱い情熱が感じられます。
人生経験は宝
どんな経験も宝です。失敗した人ほどいろんなことを学んでいます。
むしろ何も失敗したことのない人より、失敗している人の方が人間味がありますし、温かいですよね。
順調に生きてきた人より、苦労してきた人の方が温かみがあります。困難なことがあっても負けません。
あなたも感じたことはありませんか?
苦労した人の方が人間としての魅力があり、一緒にいて安心感があると思いませんか?
その安心感って患者さんにとってはとっても心強いんですよ。
看護師の仕事は病気の人が相手です。いろいろな年代の患者さんがいますし、患者さんの家族を支えるのも仕事です。
患者さんの中には病状が重く苦しんでいる人もいます。
そんな患者さんの心に寄り添えるのは苦労や困難を乗り越えてきたあなたです。
人生経験が豊富な人、たくさんの失敗や苦労を乗り越えてきた人の方が間違いなくつらい人の心に寄り添うことができます。
もちろん高校を卒業して強い気持ちで看護師をめざす素晴らしい人もいます。
でも人生経験から生まれる安心感はどう頑張っても真似することはできません。
社会人から看護師をめざす人一番の強みは人生経験です。
だから社会人のあなたはいい看護師になれますよ。自信を持って!
目標がしっかりしている
看護師になりたいという気持ちだけでは看護師になれません。
社会人のあなたが看護師を目指した時、
■受験のこと
■お金のこと
■生活のこと
■家族のこと
など乗り越えなければならない壁が多いです。
その分、目標に対する気持ちがしっかりしています。
看護師になるための勉強は難しいですし、一番大変なのが実習です。
学生にとってこの実習でたくさんのことを学びますが、正直かなりきついです。
わたしも実習ではかなり苦労しました。でも、強い気持ちがあったので頑張れたと思います。
きつくても目標がしっかりしている人はブレないですし、最後までやり抜きます。
わたしが学生だった時、残念ながら途中で退学してしまう人が数人いました。
でも社会人から看護学校に入った人は一人もいませんでした。
目標がはっきりしている人は強いですね。
苦労した分、輝きがある
社会人から看護師を目指す人が増えてきたとさきほど言いましたが、でもまだ一部分の人です。
ほとんどの人は何か新しいことを始めようと思っても、年齢を理由にすぐに諦めてしまいます。
そんな中、看護学校に入学して看護師になったなんて、それだけで誰でも出来ない素晴らしい経験をしています。
そんなあなたは魅力的です。
「社会人になってから、30代になってから看護師になった」と聞いて人はどう思うでしょうか?
多分、
■よく頑張ったな
■なかなか根性があるな
■やりたいことにチャレンジしていていいな
と思うはずです。
目標に向かって努力している人、自分のやりたいことにチャレンジしている人は輝いています。
自分では気がついていないかもしれませんが、大変な経験をしてきた人、夢に向かってチャレンジしている人は輝いています。
30代、社会人のあなたが看護師になったら、絶対いい看護師になれる理由を紹介しました。
わたしの周りには社会人から看護師になった人がたくさんいます。
中には40代になってから看護師になった人もいます。
その人達に共通することがあります。
それは…どの人も自分の人生を生きていて魅力的です。
